局在表面プラズモン共鳴解析システム(S2)
分子相互作用や表面吸着イベント標識を使用しないinsitu研究のためのデュアルチャンネルフローセルを備えたシステム
デュアルチャンネルフローセルでラベルフリーの分子相互作用を解析
Insplorion S2 は、分子相互作用や表面吸着イベントをラベルフリーでリアルタイムに研究できるデュアルチャンネル フローセルを備えています。サンプルとバッファーの流れを完全に制御しながら、表面とサンプルの境界面から数十 nm 以内の、真のナノスケール測定を可能にします。
統合され自動化された流体ハンドリング
ソフトウェア コマンド キュー、6 方向注入バルブ、および中断のない流れを実現するシリンジ ポンプによる自動化されたフロー操作です。統合されたバッファ変更およびフラッシュ操作です。
正確な温度制御
15 ~ 45°C の範囲で、0.05 °C 未満の変動で高速かつ安定した温度制御を実現します。
最大2つのサンプルを同時測定(デュアルサンプルシステム)
最大 2 つのサンプルを同時に測定します。直列のデュアル サンプル システムを装備し、実験にコントロールを含めたり、一度に 2 つの条件をテストしたりできます。
互換性
Insplorion S2 は、あらゆる生体材料に適しており、さまざまな種類の生体サンプルを簡単に処理できます。非常に堅牢であり、他の多く材料や化学物質を扱うこともできます。
・脂質
・タンパク質
・核酸
・ウイルス
・バイオフィルム
・バイオミネラル
・ハイドロゲル
多用途性
Insplorion S2 では、さまざまなプロセス分析が可能です。
・さまざまな表面への分子吸着
・脂質二重層形成
・温度依存の相互作用
・立体構造の変化
・バイオミネラリゼーション
・バイオフィルムの形成
・ダイナミクスのロードとアンロード
入射光と金属ナノ構造との相互作用により、Insplorion S2 を使用して測定できるLSPRピークが生成されます。
この例では、小さなタンパク質がセンサー上の脂質二重層と相互作用します。センサーの感知範囲内でタンパク質と脂質二重膜が相互作用するとプラズモニックピークが変化します。タンパク質が脂質と相互作用するほど、ピークはよりシフトします。
(左上図)
Insplorionのソフトウェアを使用すると、この変化(NPSシグナル)を時間の経過とともに簡単かつ正確に追跡し、構造変化や結合や吸着反応速度など、注目している現象を示す曲線を作成できます。
(左下図)
局在表面プラズモン共鳴(LSPR)を応用した、
ナノサイズマテリアルの新しい解析アプローチ
SPRは金属表面における自由電子の集団的振動です。金属薄膜に光を照射することで、励起可能ですが、そのためには一定の条件を必要とします。一般には光学プリズムの1つの面に、厚さ50nm程度の金(Au)を蒸着したセンサー素子が用いられています。 また、金属ナノディスクに光を照射することでSPRを励起できます。この場合には光学プリズムが不要になるため、センサー構造を簡素化することができます。ナノディスクに光照射することで励起したSPRは、ナノディスクから離れて伝搬することはありません。
すなわち、局在化しているため、局在表面プラズモン共鳴(LocalizedSurfacePlasmon Resonance : LSPR)と呼ばれています。
特許技術の超高感度センサー
局在プラズモン現象(LSPR)を応用した、超高感度センサーを採用
局在表面プラズモン共鳴解析システム ラインナップ
XNanoⅡ 液中用チャンバー
X1 気相用チャンバー
固液界面の浸透や膨潤反応をリアルタイム計測
最大600℃の高温ガス中で測定