フローナノアナライザー(NanoFCM)
単一粒子レベルでの解析を実現する革新的なソリューション
Nano FCM Flare & Auto20 新登場
単一粒子レベルでの解析を実現する革新的なソリューション

NanoFCM Flare
40nmからの生体粒子計測
EV, ウイルス, 核酸医薬等の製造・評価に

NanoFCM Auto20
オートサンプリング・クリーニング機能を搭載したハイスループットモデル
NanoFCMが切り開く、より高度なナノ粒子測定の新たな4つの視点
NanoFCMが切り開く、より高度なナノ粒子測定の新たな4つの視点
NanoFCMは、ウイルス、エクソソーム、LNPsなどの単一粒子を迅速かつ正確に検出します。
サンプルのサイズ・濃度・表現型のマルチパラメーター解析により次世代の粒子解析を可能にします。
サイズ分布 世界唯一のナノフローサイトメトリー法
側方散乱光(SS)と蛍光(FL)の同時検出
ナノ粒子における「粒度分布」と「表現型」を解析
従来のフローサイトメトリー技術を利用して、ナノ粒子の検出に特化させたナノ粒子検出システムです。検出器にSPCM(Single Photon Counting Module)を搭載して高感度化を実現し、最小7nm(金粒子)からの粒子検出が可能です。側方散乱(Side Scatter) でサイズ、蛍光検出でフェノタイプ解析を実現しております。


簡単操作でTEMと相関が高いサイズ分解能と濃度を取得
フローナノアナライザーNanoFCMはTEM(透過型電子顕微鏡)と同等の分解能で粒度分布結果を得ることができます。特に80nm以下のナノ粒子においてもNTA(Nanoparticle Tracking Analysis)のように過小評価をすることなく、定量的な濃度計測が可能になりました。
またTEMは、非常に高い解像度を持つ強力なツールであり、微小な物質やナノ粒子の観察に広く利用されていますがその一方で、サンプルの準備や操作に煩雑さや高い技術要件が伴うなどの制約も存在します。フローナノアナライザーNanoFCMは、サンプル準備の手間や複雑な操作の時間を削減しながら、溶液中でのナノ粒子の精密な解析結果を得ることができます。
第一世代計測技術(TEM, NTA)との比較データです。

【上図】95 nmシリカナノ粒子の比較測定の結果です。 NanoFCMはサイズ評価で信頼性が高いTEMと結果が一致します。一方、NTAでは20-250 nmのブロードな測定結果となります。
【下図】サイズが異なるシリカナノ粒子(47, 59, 74, 95, 123 nm)をミックスし測定しています。
TEMとNanoFCMでは40nmから140nmの範囲において、サイズ分布と濃度の高い相関性が見られます。NTAでは47nmの粒子も検出されていますが、量的な定量性は測定することができておりません。
マルチパラメータ計測
3の検出器(SPCM)で、側方散乱光でサイズ、2つの蛍光を検出
側方散乱(Side Scatter) でサイズ、2色の蛍光検出によりフェノタイプ解析を実現しております。
1つのナノ粒子に対して、SSと2色の蛍光を同時に検出することにより、ナノ粒子のフェノタイピング解析が可能です。

フェノタイピング解析
単一分子の蛍光検出に基づいて、マーカー標識強度から直接表現型を定量化します。
蛍光プローブで標識した後、蛍光シグナルを側方散乱と同時に検出できます。蛍光標識は、ベシクルなどナノ粒子の表面タンパク質、ベシクル内部の核酸、脂質などを染色して評価が可能です。細胞外小胞(EV)は内部および表面にRNA、DNA、タンパク質、脂質、および代謝産物を含んでおり小胞貨物に例えられます。下の計測では、EVの表面に発現させたGFPタンパク質(CD63-EGFP)、表面タンパク質を抗体を使用して蛍光染色(CD9-AF488)、膜貫通核酸染色(RNA)、脂質染色(Lipid)で蛍光標識して計測を行った事例です。このEVカーゴはレシピエント細胞に移され多面的な反応をもたらします。 このEVの機能は、組成を測定することによって、または機能を評価することができます。


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開発ヒストリー

いまではウイルスやワクチン研究、ウイルスベクター、細胞外小胞(EV)の研究において世界的に使用されている、フローナノアナライザーNanoFCM。開発の裏側にはこのような経緯がありました。

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