ロースピードダイヤモンド ホイールソー (TDP 650)

硬いサンプル、脆いサンプルも幅広く対応
観察時の断面出し用ダイヤモンドホイールソー

独自設計で、最小断面ダメージ・試料損失防止

2種類の試料固定方法で切断間際でのバリの発生、切断後の試料紛失を防止

TDP650の試料固定方法は、「ワックス固定」と「ダブルクランプ固定」の2種類があります。どちらの方法も、試料全面が固定され、刃に対して真上から試料が下りるように設計されています。
これにより切断中の試料のブレの発生や、切断間際での試料の折れ・バリの発生がありません。また切断後の試料の落下もなく、貴重な観察試料の紛失を防止します。

ゼロ荷重から設定できるカウンターバランス方式

切断時に試料にかける荷重は、カウンターバランス方式で行います。カウンターウエイトが試料を固定するアームの反対側に設置されており、シーソーのようにバランスを取りながら荷重を設定します。
ゼロ荷重からの設定ができるため、試料を押し切ることなく最小荷重でゆっくりと切り出し、断面ダメージを最小限に抑えます。
切断速度を上げたい場合には、荷重調整用ウエイトで300g までの荷重をかけることもできます。

3種類のサポートカラーでカッティングロスを最小限に

ホイールの横ブレを抑えるサポートカラーを、標準付属品で3種類ご用意。試料サイズに合わせてサポートカラーを選ぶことができるので、貴重な試料を最小限のカッティングロスで切断することができます。

Oリング機構

機械の駆動に一般的に使用されているギア方式では、モーターとホイールの動きが直接連動しているため、サンプルの引っ掛かりやモーターの不具合などが発生した際に、双方を無理やり動かそうとする力が発生します。このためサンプルの損傷、刃の破損、さらにはモーターの故障を引き起こす可能性があります。
TDP650 は、Oリング機構を採用することにより、この問題を解決しました。 モーターとホイールの動きを中継するプーリーを介し、Oリングで駆動させるため、万が一ホイールが試料に咬み込み、動作が止まってしまっても、Oリングが空転しホイールへ直接モータートルクを伝えません。
これにより貴重なサンプルの損傷を防ぎ、さらには刃の破損やモーターの故障も防ぎます。 トルク調整ネジでOリングの張りを調整でき、丁寧な切り出しから、スピーディーなカットまでコントロールできます。

簡単・便利・メンテナンスフリーなラボ用設計

粗動ネジで素早く位置決め

微調整用のマイクロメーターだけでなく、粗動ネジを搭載することで、短時間でサンプル切断の位置決めをすることができます。
微調整前に大まかな位置決めをすることにより、マイクロメーターを何度も回す手間と時間をなくしました。

自動終了検知機構

あらかじめ、切り終わりの位置( アームが下りる角度)を自動終了検知ピンで設定してから切断を始めることで、切断終了時に自動的にホイールの回転が停止する機構です。
切りすぎによるホルダーの損傷を防ぐだけでなく、常に切断の様子を目視しておく必要がなくなるため、効率よく作業できます。

防錆設計でメンテナンスフリー、長くご使用いただけます

切断時に用いる冷却水は、切断カス除去、摩擦抵抗を減らすなどの作用があるため、切断作業時には欠かせないものですが、冷却水がはねてかかってしまい、装置本体が錆びてしまう事があります。
TDP650 はスプラッシュガードを設置することにより、ホイールからの冷却水のはねを防止、さらに冷却水のはねやすいアームやサンプルホルダーには酸化被膜処理を施し、自動終了検知ピンには水はねガードを設置、精密な位置決めを行うマイクロメーターは冷却水から離れた位置に設置し、錆つきを防止します。

様々なサンプルに対応、充実の標準付属品

●ホイール●
標準ダイヤモンドホイール,シリコンカーバイドホイール,アルミナホイール

●ホイール固定●
サポートカラー(34.8㎜、47.5㎜、61.0㎜)

●サンプル固定●
一軸ゴニオメーター,ダブルクランプホルダー,アルミプレート

●荷重調整用錘●
100g・200g

研磨標本作製にはバキュームホルダー標準付属モデル

TDP650V 吸着式ロースピードダイヤモンドホイールソー

■ バキュームホルダー標準付属で、吸着プレート方式対応
■ 透過観察のための岩石標本、硬組織標本試料の作製ができます。
■ スライドガラスに接着した状態での切断ができます。
■ 0~300rpmの低速回転で、断面観察のための切断に最適

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