アプリケーション
他手法よりピュアな細胞外小胞が抽出
血漿を各手法で処理し結果を比較
抽出したサンプルのサイズ分布はいずれも、細胞外小胞のサイズ範囲内の粒子を検出しています。
ポリマー沈殿法と密度勾配沈殿法の手法では、粒子が多く存在していますが、電子顕微鏡で画像を確認すると、細胞外小胞以外の不純物が多く含まれていることがわかります。
qEV では、細胞外小胞本来のカップ型形状を損なわず抽出が行えます。
粒子/蛋白質割合によると、qEVを使用した結果が良好なことがわかりました。 他の手法では、汚染タンパク質も共同分離を行っていることがわかります。
qEV では、高回収率で不要なタンパク質は除去できています。
50μgの蛋白質の「 Western blot 」解析によると、3つのメソッドにおいても、「 Calnexin 」の存在は見られませんでした。 しかし、細胞外小胞の存在を示す、「 Flotillin-1 」については、qEV の結果でのみ検出されました。 他の手法の結果では、非細胞外小胞含有蛋白質の存在は、大量の「 Albumin 」の存在によって判明しましたが、「 Albumin 」は qEV サンプルでは、ほとんど見られませんでした。
qEV では、正確に細胞外小胞の粒子のみを回収しています。
【参考文献】
Richard J. Lobb; Melanie Becker; Shu Wen Wen; Christina S. F. Wong; Adrian P. Wiegmans; Antoine Leimgruber; and Andreas MÖller.
Optimized exosome isolation protocol for cell culture supernatant and human plasma
Journal of Extracellular Vesicles. 2015, 4: 27031
リポソーム測定での高い再現性と回収率を実証
左のグラフは別々の研究室で qEV を使用してリポソームを抽出した結果です。別々の6つの研究室で qEV を使用してリポソームの抽出を行いました。
結果、平均 88% の高い回収率を達成しました。 技術が必要で再現性を出すことが難しい超遠心とは異なり、 qEVでは、誰でも簡単に再現性のある抽出を行うことが実証されています。
【参考文献】
Robert Vogel, et al.
A standardized method to determine the concentration of extracellular vesicles using tunable resistive pulse sensing
Journal of Extracellular Vesicles 2016, 5: 31242
<Exoid アプリケーション>
迅速診断・疾病マーカーの開発に 細胞外小胞測定
細胞外小胞のサイズと濃度を定量化 【Exoid ユーザー測定事例】
超遠心で回収した細胞外小胞や培地を計測してエクソソソームのサイズ分布と濃度を計測しています。
【資料御提供】
広島大学 大学院医歯薬学総合研究科 細胞分子生物学研究室
教授 田原 栄俊 様
細胞外小胞のサイズと濃度を定量化 【Exoid ユーザー測定事例】
細胞外小胞診断デバイスの開発を目指し、Exoidを用いて細胞外小胞の濃度・粒径分布を計測した事例です。
左のグラフはヒト血清を110,000×g,70 minで超遠心した後に、220nmのフィルターにかけて抽出した細胞外小胞を計測した結果です。
【資料御提供】
東京大学 大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻
一木 隆範 様