CO₂アイソトープ/NH₃ トレースガスアナライザー(LI-7825)

近日発売予定

LI-7825は、35年以上にわたるガス分析技術の経験に裏打ちされ、世界中の研究者やネットワークから信頼されているLI-CORトレースガスアナライザーのラインナップに加わりました。

LI-7825は、他のトレースガスアナライザーと同様に堅牢なデザインでポータブル、高い再現性を備えながら室内やフィールドでの使用の他、既存のシステムへの取り組みも可能です。

精密で安定したCO₂同位体測定

LI-7825は、大気中に最も多く含まれる4種類のCO₂ガス同位体を測定し、δ13C、δ17O、δ18Oを高精度かつ正確に計測し、同位体比を把握することができます。

  • 大気中の炭素の発生源と吸収源の特定
  • ネット生態系炭素交換の分画
  • 生物学的プロセスに関する研究
  • 炭素隔離のリーク評価

信頼性、正確性、携帯性、手頃な価格

LI-7825は、他のLI-CORトレースガスアナライザーと同様の堅牢なデザイン、携帯性、精度、そして手頃な価格が特徴です。ベンチとフィールドの両方に適しており、既存の機器ラックに簡単に追加することができます。既存のシステムに組み込んで信頼性の高いデータを得られることで、研究者は自信を持って新たな疑問を投げかけ、対応できるようになります。

主な仕様

全般

総重量     : 10.5 kg(電池を含む)
電池寿命    : 電池 2 個で通常 8 時間

δ13C 測定

精度(1σ)   :<0.5 ‰(1秒平均時)
         : 0.04 ‰(5分平均時)
最大ドリフト   : <1 ‰(24時間毎)

アプリケーション

  • 大気中の炭素の発生源と吸収源の特定
  • ネット生態系炭素交換の分画
  • 生物学的プロセスに関する研究
  • 炭素隔離のリーク評価
  • 窒素の動態 etc.

大気中のCO₂同位体分子種測定

LI-7825は、長期的な大気バックグラウンド測定の要件を満たし、人為的および自然発生源からのCO2排出の理解を深めるためのさまざまなアプリケーションに対応する汎用性の高いプラットフォームです。

図1-4. LI-7825 CO2同位体/ NH3トレースガスアナライザーによる10日間のCO2同位体安定性データ。

このアラン偏差グラフは、10日間の大気周囲ガスの連続測定データです。ウォームアップ後、24時間サンプリングをおこないました。
 この計測では、ステンレスチューブで接続した400ppmCO2標準ガスにて校正をしております。

NH3測定

LI-7825は、より高濃度のNH3を測定し、家畜の納屋、肥育場、納屋の周囲の庭でのアンモニア検出、肥料アプリケーション、フェンスラインのモニタリング、アンモニア漏れの検出に適しています。

LI-7825 は、土壌ガスフラックスシステムの測定には適合しておりません。

基本仕様

共通仕様
測定原理 OF-CEAS方式 (光学フィードバック強化型キャビティー吸収分光法)
Optical Feedback – Cavity Enhanced Absorption Spectroscopy
測定速度 1Hz
光学セル容量 6.41 ㎤
流量 通常250 sccm(リディース流量キットの使用で70 sccm)
総重量 10.5 kg (専用バッテリー 2個含む)
ケースサイズ W 33 × D 51 × H 18 cm
動作温度範囲 −25 ~ 45 ℃
動作湿度範囲 0〜85 % RH(通常の動作条件下、結露しないこと)
サンプルガス湿度範囲 0~99.9 % RH(結露しないこと)
動作圧力範囲 70 ~110 kPa
動作電源 10.5~33 VDC(ACアダプター標準付属)
消費電力 安定時22 W、ウォームアップ時最⼤ 65 W(バッテリー充電時最大100 W)
通信 Wi-Fi、イーサネット
Wi-Fi周波数 2.4 GHz、802.11a / b / g / n / ac(技術適合認定取得済み)
電源 100~240 VAC、50~60 Hz
バッテリー時間 通常8時間(2個同時使用)*1個での稼働も可能

トレースガスアナライザーラインナップ

■ LI-7820 N2O / H2O アナライザー

■ LI-7810 CH4 / CO2 / H2O アナライザー

■ LI-7815 CO2 / H2O アナライザー

土壌呼吸測定システムへの拡張性

LI-7800シリーズは「LI-870 ポータブル CO2/ H2O 測定ユニット」と「LI-8250 8点切替マルチプレクサー」、「8200-104 ロングタームチャンバー」と組み合わせることで【全自動マルチガス多点フラックス計測システム】への拡張が可能です。無人環境にて、微量ガスの長期間連続土壌フラックスの把握ができ、従来難しかった、連続的ガス動態の把握をどなたでも、簡便に行うことが可能となりました。

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