アプリケーション

泥炭湿地での土壌呼吸速度測定

インドネシア共和国リアウ州の泥炭地の裸地での測定

 JST戦略的創造研究推進事業(CREST)研究領域「二酸化炭素排出抑制に資する革新的技術の創出」(研究総括:東京大学 安井 至 名誉教授)の「熱帯泥炭の保全と造林による木質バイオマス生産」(研究代表者:東京大学 アジア生物資源環境研究センター 小島 克己 教授) にて、LI-8100が使用されました。この研究では、熱帯泥炭湿地での土壌呼吸速度の連続日変化のデータ取得を行いました。

CO2濃度のマッピング

 Google Earth™を使用した可視化により、採取したデータの前後関係を把握できます。
 8100-405 CO2濃度マッピング・キットを使用することにより、GPS座標をデータセットに記録し、Google Earth™ へすばやくデータのマッピングをすることができます。

ポータブル・サーベイ・チャンバーで測定された土壌ガスフラックスデータをマッピング

歩行中または運転中に測定した濃度の値をマッピング

N2O や CH4同位体のフラックス測定

 N2O や CH4の同位体や、その他土壌の微量ガスを測定する際に、チャンバーやLI-8100Aシステムのデータ処理ソフトウェアを活用することができます。

微量ガスアナライザーとLI-8100Aシステムを統合

 外付けのガスアナライザーを直接LI-8100Aサンプルホースへ組み込み、微量ガス濃度をLI-8100Aデータファイルに直接記録するか、外付けのアナライザーに記録されたファイルをインポートします。その後、Soil Flux Pro™で結果を算出します。
 LI-8100Aシステムでの測定と同じ大気をサンプルとすることや、Soil Flux Proでデータ処理を直接行うことができることが利点となります。

独立型ロングタームチャンバー

 「8100-104」または「8100-104C」ロングタームチャンバーの特長に加え、さらにArduino®や外付けのデータロガーと共にプロセスを自動化しています。 このコンフィグでは、LI-8100Aチャンバー機器と設計の長所に加え、独自の電子機器モジュールを作製でき、さらにお好みのアナライザーを使用したガス測定を行うことができます。

プロファイル測定

 LI-8100Aは、地表近くのCO2プロファイル測定に非常に適したシステムです。プロファイルシステムは、垂直または水平にサンプリングをセットアップすることができます。
●16箇所のプロファイルを1台のシステムで測定する
●プラント・キャノピー内部の垂直CO2プロファイルや水平CO2プロファイル評価に理想的

マルチプレックス・フラスコシステム中のCO2発生測定

 「8150-670-8」または「8150-670-16」フラスコサンプリングキットのどちらかを「LI-8150マルチプレクサー」内部にインストールすることで、この技術をカスタムチャンバーもしくはフラスコ内の離散サンプルからCO2フラックスの調査を行うことに応用できます。インストールには、簡単な配管交換と補助ポンプの追加作業が含まれます。このポンプは、周辺の空気または調節した空気で、測定の合間にチャンバー内部を継続的に空気洗浄しています。それにより、サンプルを長期間チャンバー内に放置することができるため、CO2放出フラックスの時間的変化の測定に適しています。簡単に逆向きへと調節することができます。また、ポンプの電源をオフにしても機器は正常に動作します。

 フラスコ測定のアプリケーションは多岐にわたります。昆虫学で昆虫の呼吸を評価する研究や、果実の収穫後と育成の研究、さらには隔離した土壌または土壌コアサンプルからの土壌CO2フラックス測定などのアプローチに応用されています。

LI-8150 マルチプレクサー 詳細はこちら

その他アプリケーション

プエルトリコ 亜熱帯森林

熱帯雨林での循環の解析に用いられています。耐候設計により、過酷な環境でも連続測定が行えます。

ドイツ Geissenn 大学内草原

 FACE実験圃場草原での土壌フラックスを測定し、各実験区の比較測定に用いられています。

アメリカ オハイオ州 Toledo 大学内多種混合林

 ブナ林やサバンナ、荒れ地、草原など多種混合の環境下で多地点での土壌フラックス測定。ポータブルなため移動しながら多地点の測定と解析を簡便に行うことができます。

アメリカ ジョージア州 針葉樹林

 針葉樹林内で8つのチャンバーを用いて、年間を通じた測定をしています。設置が簡便なシステムなため、1週間ごとに異なる地点で測定し、1ヶ月サイクルで年間測定を行います。

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