アプリケーション
CH4 / CO2 / H2O アナライザー アプリケーション
龍谷大学様 オープンパスCH4アナライザーを用いたメタンの測定
龍谷大学様では、2022年度より農学部と先端理工学部が協働し、低炭素社会を実現するデジタルマインド・スキルを持った「アグリDX人材」の育成事業に取り組まれています。
その取り組みのなかで、農学部では様々な演習や研究をされています。DXを活用することにより農学部の学生や研究者がクラウドにアクセスして、データを自由に利用することが出来ます。
総合演習・特別研究のひとつに「オープンパスCH4アナライザーを用いたメタンの測定」と題した事例をご紹介されています。
龍谷大学 農学部 作物学研究室 教授 大門 弘幸様は、水田にモニタリング装置を設置し、メタンの排出量を一年を通じて経時的に測定するため、オープンパスCH₄アナライザー (LI 7700)をご使用いただいております 。
詳細に関しては以下をご覧ください。
メイワフォーシスでは製品納品時の設置据付や納入後のメンテナンスなど様ざまなサポートを行っています 。
LI-7700 水田でのCH4測定(茨城県真瀬 水田での観測状況)
LI-7700 オープンパスCH4アナライザーは野外での連続長期間測定においても、クローズドパス分析計との比較においても一致すると確認されました。
(京都大学 農業環境技術研究所 2012年8月撮影)
※LI-7700、LI-7500を使用して測定
【 関連文献 】
Iwata, H., Kosugi, Y., Ono, K., Mano, M., Sakabe, A., Miyata, A., and Takahashi,K.
Cross-Validation of Open-Path and Closed-Path Eddy-Covariance Techniques for Observing Methane Fluxes.
Boundary-Layer Meteorol (2014) 151:95–118. DOI 10.1007/s10546-013-9890-2
アメリカ大都市部でのメタンガス測定
環境防衛基金(Environmental Defense Fund)、Google Earth、コロラド州立大学(CSU)による、アメリカ大都市内でのメタンガス漏れをマッピングする研究活動にLI-7700が利用されています。
LI-7700を車に乗せた状態で高速サンプリングを行い、迅速かつ正確に事実上全てのメタンプルームを検出することができます。さらに空間分解能は数十センチから1メートル未満です。 (従来の測定ではメタン漏れプルームの時間間隔をおいた「スナップショット」しかできませんでした。また、プルーム中のメタン濃度測定には時間がかかりました。)
また、LI-7700はメタン漏れが発生する自然界の空気とメタン上昇エリアが出会うガスプルームの「境界」を10億分の1というサイズでメタン濃度を特定し、1秒間に40回という速さでサンプリングします。これは他の装置より10~20回速いため、高解像度のマッピングに必要な信頼性高い詳細データを得ることができます。
中国での蒸発散測定プロジェクト
中国生態系研究ネットワーク(The Chinese Ecosystem Research Network : CERN)でのプロジェクトでは、干ばつや水管理の研究として中国全土に27基のフラックスタワーを設置し研究が進められています。
CERNは他にも世界中の多くのプログラムにLI-COR社システムを使用し参加しています。 国立環境観測所ネットワーク(the National Ecological Observatory Network: NEON)、統合炭素観測システム(the Integrated Carbon Observation System: ICOS)、そしてAsia Flux Amerifluxといったネットワークのフラックス測定タワーの90%以上がLI-CORの技術を使っています。
埋立地での長期CH4フラックス測定
埋め立て地でCH4ガスは気圧変化により放出されていることがわかります
【文献データ】
Xu et al., 2013. Impact of Changes in Barometric Pressure on Landfill Methane Emission.
Submitted to Global Biogeochemical Cycle.
市街地でのCO2 Fluxの年間マッピング比較
世界中で様々な測定実績
LI-7700 / LI-7500 / LI-7200 日本を含め全世界で多くの実績があります
米国ミシガン州ケロッグでの
フラックス測定
移動式でLI-7700とLI-7500にてCH4 + CO2 + H2Oフラックス測定。
カナダ マニトバ州チャーチル
でのフラックス測定
LI-7700とLI-7500AにてCH4 + CO2 + H2Oフラックス測定。
米国カルフォルニア州立大
バークレー校による測定
LI-7700オープンパスCH4アナライザーの閉鎖式アナライザーとの比較測定。
スコットランド エジンバラでの
フラックス測定
寒冷地草原でのフラックス測定にLI-7700を使用
米国フロリダ州エバーグレーズ
国立公園でのフラックス測定
湿地帯でのフラックス測定に、LI-7700とLI-7500を使用。
様々な環境下での測定が実現します
湿地
電源の確保や現地へのアクセスが難しいケースがありますが、LI-7500の低消費電力・低メンテナンス機能が有用で、湿地生態系でのCO2 / H2O Flux測定が行えます。
都市環境
都市部での生態系フラックスを把握・測定することは重要なことであり、LI-7500はその優れた安定性で、これらのアプリケーションに最適です。
高層での渦相関
航空機にLI-7500を搭載して、高層環境にてリアルタイムでのCO2 / H2Oの測定を行うことができます。
農地でのflux測定
農業生態系でのフラックスは、作物の種類や管理体制・季節・地域など他の多くの要因によって異なります。これら測定には長期安定性と低消費電力である測器が必要で、LI-7500はこのアプリケーションに理想的なシステムとして評価されております。
水域環境下でのflux測定
沿岸や海洋環境、水田や湿地環境、湖や河川流域などの水域は、地球規模の炭素循環に大きく関与しております。海洋環境ではブイや船舶上での測定が必要で、LI-7500は低消費電力で振動に対する安定性能があり、これらのアプリケーションに理想的システムとして評価されております。
CO2地中貯蔵
CO2の地中貯蔵研究で、地中からのリークを監視する手段の1つとして、渦相関法は有用な手法です。LI-7500AはCO2の絶対濃度のモニタリングも可能であり、地中隔離前後と長期的なCO2フラックスのベースラインの変動を監視することが出来ます。