通水コンダクタンス測定流量計(HCFM-XP Gen3)
根や茎の定量分析に特化、根を掘り起こすことなく迅速な測定が可能
主な特徴
根や茎の定量分析に特化しており、根を掘り起こすことなく素早く測定を行うことが可能です。季節ごとの根や茎の進行、土壌処理の影響を調査するのに適しています。
- 持ち運びやすい「ブリーフケース」型デザイン
- NIST(米国国立標準技術研究所)キャリブレーション標準機能
- データの即時回帰および自動保存機能
- USB電源でデータを取得
- 最新 高解像度 第3世代 HCFM-XP
- 根、茎、葉柄の測定に対応
- 高精度回帰分析
- Windows OS対応
- 実験室または野外における根の伝導率測定
通水コンダクタンス測定流量計(HCFM)は、根や枝を掘り起こしたり、実験室に持ち帰ることなく、根と茎の定量分析を行うために設計されています。ほとんどの場合、サンプルの根や茎の解析は10分程度で完了します。土壌-植物-大気連続体における主要な通水コンダクタンスの構成要素を迅速に測定することができます。
全体の枝や単一の葉の水力伝導系の構造は、抵抗ダイアグラムで表すことができます。個々の水力抵抗の値を測定し、その抵抗ネットワーク内の水の流れと水ポテンシャルのパターンを計算することができます。各水分伝導抵抗要素(R)は、その要素を通る流れによって生じる圧力差をその流れ(F)で割ったものと等しいです。HCFMの測定方法では、根と茎の抵抗を圧力灌流によって個別に測定し、それらを合算します。
HCFMは植物生理学者や農学者が、根と茎の進行、水ポテンシャル、または土壌処理の効果に関する季節ごとの研究に役立ちます。
HCFMは2種類の数値解析用に設計されています
1:自然な環境や原位置での一時的な水分量の分析
水が根や茎に流入する際に水圧が増加する過程で流量を測定します。
その後、ソフトウェアは増加した流量と圧力の勾配を高精度に計算します。
その勾配が水分伝導率です。
2:解析は準定常状態であり、サンプルに一定の圧力と流を供給
これにより、定常状態の環境での流れの圧力と伝導率が導かれます。
ソフトウェア
HCFMには、使いやすく直感的なメニュー駆動型ソフトウェアが付属しています。
このソフトウェアには、診断モードやキャリブレーションモードも含まれており、正確な読取が可能です。すべてのデータはパソコンのハードドライブに保存され、後でお気に入りのスプレッドシートやグラフ作成ソフトで分析することができます。
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