カーボンノード 一体型フラックスセンサー(LI-720)
~オールインワン次世代ソリューション~

エコシステムの研究ツール
エコシステムにおける炭素フラックスの測定結果を得るには、複雑で多くの時間を要していました。
カーボンノードではデータ収集を劇的に簡素化し研究をサポートします。

リアルタイム観測とクラウド活用
クラウド連携により測定結果を自動で集計・解析します。設定した測定間隔ごとの平均化データはクラウド上に保存され、世界中どこからでもアクセス、共有、ダウンロードが可能です。センサーを所有していない研究者でも簡単に閲覧でき、リモートでの共同研究を支援します。確立された信頼性の高い自動データ処理により、生データの保持、外れ値の除去、微小なギャップの補完、データの集約を行い、長期的な傾向把握や施策評価にも活用できます。さらに、直感的で簡単な設定により、専門知識がなくてもすぐに運用を開始できます。
※生データは現場でIOEモジュール接続時に確認できます。


簡単セットアップ
オールインワン設計で、複数センサーを組み合わせる手間がなく、約90分で設置が完了します。メンテナンスも容易で、内蔵の診断機能により異常を自動検知できるため、現場での確認作業を最小限に抑えることができます。
拡張可能な運用
従来のECシステムよりも低コストで、設置・データ処理・メンテナンスにかかる負担も大幅に軽減できます。そのため少ない労力と時間で、複数のシステムを生態系に配置・管理できます。

カーボンフラックスセンサー
炭素フラックスを直接測定
するためのセンサー機能
カーボンノード一体型フラックスセンサー(LI-720 )1つを用いて、正確で実用的なCO₂のフラックス測定を行います。
また、潜熱フラックスや顕熱フラックス、その他の生物気象
データなど、エコシステムをより深く理解するための補完的
な測定も行えます。
設置や移動が容易で、センサーからクラウドベースのソフトウェアへデータが自動送信され、数分以内にアクセスできます。

信頼性のある測定結果
LI-720カーボンフラックスセンサーは、渦相関法を使用して、10 Hzで二酸化炭素濃度の測定を行い、30分ごとに完全に処理された結果を提供します。従来のECシステムと比較すると、カーボンノードは二酸化炭素フラックスの精度は従来のECシステムと同等でありながら、より簡易で効率的に運用が可能です。
図1

図2

図1:アメリカ・ネブラスカ州の天水農法による大豆畑において、2024年7月に測定されたLI-720カーボンフラックスセンサー(赤)と、参照用LI-7500DS(オープンパスCO₂ / H₂Oアナライザー)(青)によるCO₂フラックスの時系列プロット。日内変動の傾向から、LI-720および参照システムの両方によって炭素の吸収が確認されました。
図2:LI-720カーボンフラックスセンサー(赤)によって測定された30分ごとの炭素フラックスと、参照用LI-7500DS(オープンパスCO₂ / H₂Oアナライザー)(青)との比較。
カーボンノードと従来のECシステム
渦相関法(EC)は、生態系におけるCO₂フラックスを測定するための最も標準的とされる手法です。カーボンノードと従来のECシステムはどちらも渦相関法を利用しており、それぞれ研究者にとっての利点があります。カーボンノード(LI-720一体型フラックスセンサー)は単体で正確な測定を行える独立型システムです。従来型ECシステムと組み合わせて使用することも可能です。これにより、高精度で再現性の高い分散型EC観測サイトを構築できます。また、カーボンノードから得られるデータは、従来型ECデータの価値をさらに高め、研究の精度向上に貢献します。
研究目的に応じて、カーボンノード単体、従来型EC、あるいは両者併用の最適構成を選べます。
| 従来のECシステム | カーボンノード一体型フラックスセンサー | |
|---|---|---|
| システム構成 |
システムを構築するには、複数のアイテムを調達、設定、接続する必要があります。 ・ECタワー ・通信システム ・バッテリー / 太陽電池 ・SIMカード |
センサー + 風速計 + 電源 + 通信 が一体化、 設置するだけでクラウドにデータ送信が可能です。 ・ガス分析装置とソニックが一体化 ・内蔵バッテリーとソーラーパネル ・通信機能内蔵 ・設置用マウント付属 |
| 納入形態 | 1パレット(15箱) | 3箱 |
| 設置時間 | 1~2日 | 90分 |
| 測定項目 |
<主測定項目> ・二酸化炭素フラックス ・オプション:メタンフラックス <補助測定項目> ・潜熱フラックス ・顕熱フラックス ・バイオメット (PAR、 3次元風、気温/相対湿度/気圧) |
<主測定項目> ・二酸化炭素フラックス <補助測定項目> ・潜熱フラックス ・顕熱フラックス ・バイオメット (PAR、 3次元風、気温/相対湿度/気圧) |
| メンテナンス | メンテナンスや校正のため、現場への頻繁な訪問が必要になる場合があります。 | 内蔵された自己診断機能により、ハードウェアの不具合を自動で通知。データの継続性を確保します。 |
| データ通信 | 手動またはクラウド接続が可能 | LI-COR クラウドへの自動送信および、Carbon Appのソフトウエア内で確認できます。 LI-COR クラウドでは、どこからでもリアルタイムにすぐアクセスできます。 |
| データ処理 | Excel ファイルを用いた手動解析が必要で、高度な専門知識が求められます。 | 確立された信頼性の高い自動データ処理により、生データの保持、外れ値の除去、微小なギャップの補完、データの集約を行います。※生データは現場でIOEモジュール接続時に確認できます。 |
| 空間カバレッジ/拡張性 | – | 1台のECシステムとほぼ同等のコストで、複数のLI-720を導入することができます。さらに、計測後のデータ処理(ポストプロセッシング)に基づく空間的外挿解析機能を標準搭載しており、広い範囲の炭素動態を効率的に把握できます。 |

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